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ビジネス情報日本書道教育協会

ビジネスにはいろいろな要素(エレメント・ファクター)が求められます。例えばスキル(専門的な技術・手腕)。会計や経営、法律はその最たる例でしょう。これらスキルは職の専門性に応じて学ぶので、人によっては不要となります。実は最近の学校教育で社会に出たときに最も必要なスキルとして叫ばれているのは、「コミュニケーション」なのです。そしてそのコミュニケーションの中に含まれる、忘れてはならないものが、「文字」いわゆる「書」です。

奥ゆかしさを求める日本人にとって、平安時代の恋愛は「詩(うた=和歌)」が中心であったということは広く知られるところですが、「詩」をうまく表現させるのに必要だったのが、「書」だということは意外と知られていません。日本人の独特の心情をうまく伝えるために新しく「かな文字」という文字を生み出したと言えば気付かれる方も多いでしょう。平安時代の高貴な人々は、和歌を「書」で送りあうことによってコミュニケーションをとり、相手の知性や素性、そして心を探っていたわけです。

現代日本ではパソコンで出力された活字がコミュニケーションの中心となりつつあります。しかしその反面で、例えば料理のメニューなどでは手書きがほとんどで、高級であればある程手書きの文字を使っています。看板も筆文字を使うなど、手書きの文字は無くなる様相はありません。

そうです。「書」は、商業の中にあって、言葉にできない感情や、歴史の重み、誇り、相手へのおもてなしの心を相手に伝えることのできる唯一のツールなのです。

ここでは、世界の微かな動きに敏感なビジネスの世界の方々に、書が人と結びつく新しい事例、新しい視点をコラムの形でお送りして参ります。

コラム


書とコミュニケーション~こころ潤う手書き文字(平成23年10月1日発行)

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